”仮装”と言えば
ここ最近は”ハロウィン”の印象が強いでしょうが、
私の中ではやっぱり”カーニバル”です。
"イタリア・ヴェネツィア"のカーニバル
世界3大カーニバルの 一つで
カーニバルの期間のヴェネツィアには
約300万人もの人々が訪れます。
2016年は1月23日~2月9日まで
いよいよ今週末から始まります。
もともとは「謝肉祭」と言って
カトリックなどで「四旬節」という断食・節制の時期の前に
(しじゅんせつ)
一時期は衰退していた事もあったようですが
現在は国が力を入れて
”仮装コンテスト”などお祭り的要素満載で行われています。
2014年のカーニバルの動画です。⇒コチラ
イタリア政府観光局 / ヴェネツィアカーニバルHP
仮装など、参加は自由です。
観光客だって大丈夫
仮面を着けたら人種・身分一切関係ありません。
(しかし本格的に仮装すると超高額!)
カフェの店内では
まるでタイムスリップしたかの様な光景
ただ、イタリア全土がこんな感じかと言われたら違います。
ヴェネツィアからローカル電車で約1時間
”BASSANO DEL GRAPPA” (バッサーノ・デル・グラッパ)
グラッパ(蒸留酒)・陶器・ホワイトアスパラガスの産地
画像は街のシンボル”ヴェッキオ橋”
”BASSANO DEL GRAPPA” (バッサーノ・デル・グラッパ)
グラッパ(蒸留酒)・陶器・ホワイトアスパラガスの産地
画像は街のシンボル”ヴェッキオ橋”
私が初めて暮らした街です。
小さな、可愛らしい街。
ここでのカーニバルはこんな感じ
ローカル感に満ち溢れています。
どちらかというと仮装は子供中心で
スパイダーマンとかゾロとか
ヒーローものが多かったです。
あと寒いからなのか、動物の着ぐるみとか
私の下宿&研修先だったホテル
”ホテル ベルヴェデーレ”
日本でもそうでしたが
ここでの担当も粉もの《パン・パスタ・ドルチェ》でした。
初めての場所と言うのは
やっぱり記憶に強く残るもので
ここでの体験、感情、匂い、河の風の冷たさまで
今でも時折フッと蘇ることがあります。
彼らにとって
意思疎通もまともに出来ない私はきっと
”お荷物”以外の何者でもなかったのだろうけど
「ベルヴェデーレ」に居た数か月間
この地域ならではの料理やお菓子
ブロード(出汁)やトマトソースなど等
短い期間にも関わらず触れられたものは
今、私の料理の土台になっています。
シェフ”アレックス”の料理は
優しい味でとても好きでした。
カーニバルの郷土菓子を教えてくれたのも彼でした。
カーニバルのお菓子①”CROSTOLI”(クロストリ)
甘いパスタ生地を薄く延ばして揚げたもの。
この地域では生地にグラッパを加えていました。
上に粉糖をかけますが、甘さは上品
パリパリと、ホロホロと口の中で消えて行くので
食べだしたら止まらないのです。
イタリアだけでなく
フランスにも似たお菓子があります。
カーニバルのお菓子②”FRITTELLE”(フリッテッレ)
ドライフルーツの入った小ぶりのドーナッツと言った感じ
味に深みがあってとっても美味です。
この
”クロストリ”と”フリッテッレ”
”クロストリ”と”フリッテッレ”
どちらもイタリア各地で作られているのですが、
名前が違ったり
レシピや形が微妙に変わったりと
それぞれの地域性が垣間見れます。
当時このお菓子を仕込みながら
あまりの素朴&シンプルさと
その見た目からは想像がつかない美味しさにドハマリし、
休み時間には近所のお菓子屋さんへ通ったこともありました。
いつかニシコでもメニューに加えたいお菓子筆頭です。
そういえば
プレオープンの期間だけ
「フリッテッレ」を「満月ドーナッツ」と称し
(お察しの通り、”まんげつ濃厚卵”を使っているから”満月”)
「フリッテッレ」を「満月ドーナッツ」と称し
(お察しの通り、”まんげつ濃厚卵”を使っているから”満月”)
提供しておりました。
結構好評だったのですが、
他のメニューの仕込みがおろそかになってしまい断念・・・。
幻のメニューとなってしまいました。
「いつか復活しますから。」と言って早4年
ふがいない私をお許しください。
メニューに載せることが出来た時には、
是非一度試していただきたいです。
とまあ色々書きましたが、
「仮装と言ったらカーニバル」
と言うよりも
「仮装よりもクロストリとフリッテッレ食べたい!」な、
食意地の張っているだけの
店主なのでした。
ふがいない私をお許しください。
メニューに載せることが出来た時には、
是非一度試していただきたいです。
とまあ色々書きましたが、
「仮装と言ったらカーニバル」
と言うよりも
「仮装よりもクロストリとフリッテッレ食べたい!」な、
食意地の張っているだけの
店主なのでした。