2015年9月18日金曜日

『シチリアの空気を感じた日。』 

 
 お店を始めて早3年半、
 
ほぼ西小山に引きこもり状態な私ですが。
 
立川伊勢丹さんの催事後の荷物待ちで、お店の仕込みが出来ない間、
 
思い切って西小山を脱出してみました。
 
しかしそんなときに限って台風直撃。
 
暴風吹き荒れる中を出歩いた為、
 
画像はどれも薄暗い感じになってしまいました・・・。
 
その辺は少し大目に見て読んでいただけたらなと思います。
 
 
ではっ、
 
 
まずはこのお店を紹介しなければはじまりません。↓
(お昼休み中だったので画像はクローズの状態です。)
 

『PinoSalice』 ”ピノサリーチェ”

 
シチリアを中心とした南イタリア料理専門のレストランです。
 
めでたく、今年9月で11周年を迎えました!すごい!!
 
こちらのお店は女性2人の共同経営。
 
シェフは私のイタリア時代の仲間の一人で、
 
当時、半ば勢いだけでイタリアに来たような私を広い心で受け止めてくれました。
 
その後、
 
私がイタリアから帰って東京に住み始めた年に、
 
「ピノサリーチェ」がOPENしました。
 
オープニングを手伝わせてもらったり、その後の仕事でもお世話になったり、
 
nishicoを始める時、立川伊勢丹さんに出展する時、
 
いつでも相談に乗っていただいたり、助けていただきました。
 
「ピノサリーチェ」は私にとってすごく特別なお店です。
 
 
そして、
 
今年8月、「ピノサリーチェ」が新たに姉妹店をOPENしました。


『Bar SICILIA』”バール シチリア”

《 HPは→コチラ 》
 
Bar=「バー」ではなく、「バール」になります。
 
イタリアの「バール」は朝のコーヒー1杯から、
 
パニーノなどの軽食を食べたり、ジェラートを食べたり、
 
夕食前の食前酒を楽しんだり出来ます。
 
カフェのような、バーのような、
 
そして時にキオスク的な機能を果たしていたりと、
 
使い勝手の良い、とても地域に密着した存在なのです。
 
 
それゆえ、郷土色のはっきりしたイタリアでは、
 
「バール」もまたその土地さまざまなカラーがあります。
 
”バール シチリア”はそのまさに、
 
「シチリアのバール」を再現したお店。
 
場所はなんと赤坂「東京ミッドタウン」の目の前!
 
脱出というより、
 
西小山という昭和から現代に戻って来たような不思議な感覚・・。
 
 店内はとても居心地の良い空間でした。
 
正面奥のテラスでは、ペットもOKだそうです。
 
台風だったので風よけで外が見えませんが、
 
開放感のあるテラスは、これからの季節絶対にオススメな場所です。
 
 カウンター脇には、シチリアのバールで見かけるようなパンが色々。
 
 
こちらの看板メニュー、
 
シチリア名物”アランチーノ”(ライスコロッケ)。
 
色んな種類がありますが、今回はラグー(ミートソース)を選択。
 
ドリンクはシチリア産みかんジュース。
 
これは甘すぎず、酸っぱ過ぎずで美味しかったです!

そして本場さながらのアランチーノは、
 
リゾットから作るのではなく、お米を先に茹でてから作ります。
 
程よく口の中でほぐれ、ラグーの旨味が広がって美味しい!!
 
ここへ来たら絶対に食べて欲しいもう一品。
 
”カンノーロ”
 
映画「ゴットファーザー」の台詞に登場したことで有名なシチリア菓子。
 
本来はカーニバルのお祝いに食べられる季節のお菓子です。
 
特徴はなんといってもコクと旨味の羊のミルクを使った、リコッタチーズで作っていること。
 
カンノーロを食べられるところは数あれど、
 
羊リコッタ使用のカンノーロは、日本でもなかなか食べられない一品です。
 
《バール シチリアでは一度に2度楽しめるチョコクリームとの2層タイプ》
 

 締めがコーヒーじゃないのが私らしいというか。
 
こちらの飲み物は”カッフェ オルツォ”。
 
分かりやすく書きますと「大麦のコーヒー」と言いましょうか?
 
ノンカフェインでイタリアでは子供から大人まで親しまれている飲み物です。
 
すごく濃い麦茶という感じで、
 
現地だとエスプレッソマシーンで入れてくれたりするので、
 
ほのかにコーヒーの香りも混ざり合ってそれがまた良いのです。
 
当時コーヒーの飲めなかった私は、
 
食後のエスプレッソの代わりにこちらを頼んでいました。
 
いつかnishicoでもメニューに加えたいとひそかに企んでいたりして・・・。
 
 
それにしても、
 
なんてマニアックなお店。
 
西小山にも欲しい。