2015年12月31日木曜日

『西小山 ゆく年くる年 2015』

 

大晦日 in 西小山

 
ニシコから徒歩30秒圏内の風景
 
早朝 7:00
 斜め向かいのてんぷら屋「大黒屋」さん
 
美人女将と共にパチリ
 
この日は家族総出で

”年越しそば”用のてんぷらを販売しているのです。
 
後ろの店内にも海老天の山・山・山!

しかも奥でまだ揚げ続けている!!

店主のスーさん寝ていないらしいです。
買うなら種類がたくさんある午前中がオススメ
 
 お昼頃には列が出来てどんどんと売れて行きます。
年末限定

クリスマス辺りに1日お店を閉めて仕込む
 
”自家製栗きんとん”も美味しいです。
 
甘ったるくないさらりとした餡に
 
栗がごろごろ
クリスマスと言えば
 
店内貸切でドラマの撮影をしてましたね
 
俳優さんもいらしていたようで、
 
1日周辺がザワザワしてました。
毎年 この風景を見ると
 
「大晦日キター!」
 
とテンションが上がります。

商店街最高です。
ニシコの真向かいはお蕎麦屋さん。
 
天ぷら屋とお蕎麦屋さんが目の前なので
 
大晦日は一段とにぎやかなのです。
 

大晦日は予約分のお刺身盛り合わせがズラリ

予算や要望によって一皿一皿違います。
 
カメラマンの腕が悪いので
 
この迫力を伝えられないもどかしさ・・。

一万円クラスになると本マグロの大トロやらアワビやら
 
これを予約した人のおウチについて行きたい。
我慢出来ずに私も盛り合わせを購入
 
魚富さんは大根のツマまでもが美味しいのです。
 
シャキシャキとみずみずしくて
 
刺身の生臭さもなくて
 
とにもかくにも美味しかったです。
 
もうスーパーで買えなくなるな・・・。

お花屋さんも正月飾りがすっかり売れてしまって
 
買いに来るのが遅かったと後悔
しかし優しい”にこま商店街”
 
お店にあるもので作っていただきました。
 
これは”フットマッサージ”の向かいにある「花秀」さん
 
リーズナブルだし、長持ちするし
 
花束や季節ものを頼むのにはお勧めのお店です。

こちらは”中央百貨店”入口の「秀花園」さん
 
こちらはフラワーアレジメントされたお花がお勧め
 
式典などの花輪・花束なんかを得意としています。

この日だけは息子さんが里帰りをして
 
一緒にお店を手伝ったり
 
家族一丸となって販売していたり
 
皆イキイキしてます。
 
やっぱりこの日が最高に西小山らしい!

ニシコはというと
 
店内は帰省する前の方、
 
地元の常連さんを中心に
 
割りと普段の雰囲気で過ごしました。
限定メニューの「ローストビーフ」パニーノと
 
「水牛モッツァレッラのカプレーゼ」パニーノ

今年はギフトに組み込んで頂くことが多く
 
いつもより豪華で手土産には良いのかもと思ったり。
 
来年も今年以上に
 
より良いものを作り続けられるように頑張ります。

2015年
 
今年1年は濃密かつジェットコースターのような日々でした。
 
とにかく大晦日までたどり着けて良かったです。
 
それもひとえに皆さんの助けがあったからこそ
 
本当に感謝です。
 
あっという間の1年と言えるのは
 
その年を無事に過ごせた証拠なのかもしれませんね。
 
 
それでは皆様
 
今年も大変お世話になりました。
 
来年もどうぞよろしくお願い致します。
 
良いお年を!
 
 
 
 
 
 


2015年12月30日水曜日

『シルヴィ・ギエム ファイナル』

 
シルヴィ ギエム
フランス人バレエダンサー
 
バレエに少しでも興味、
 
関わった事のある人なら知らない人はいない。
 
バレエ界の至宝
 
現代バレエ界の女王とも呼ばれている方です。
 
 因みに私は一番縁遠い人間。
 
 
そんな私が出会ったのは
 
たぶん2009年の大晦日
 
Eテレをつけっぱなしにしていたら
 
流れ始めた曲
 
ラヴェルの”ボレロ”
 
赤い円の中でリズムを刻む一人のダンサー
 
「男性?女性?」
 
「この不思議なダンスは何?」
 
最初は変な違和感を感じてチャンネルを変えるも
 
やっぱり気になってボレロに戻る。
 
そこからラストまでは今までにない体験
 
一瞬のような
 
永遠に続いて行くような
 
とにかく
 
この一人の人間に完全に引き込まれて
 
気が付けば年を越していました。
 
その年はラヴェルを聴きまくり
 
別のバレエダンサーが”ボレロ”を踊ると聞いて
 
チケットを握りしめ”五反田ゆうぽうと”に走ったことも。
 
これまでも折に触れては
 
ラヴェルのCDを聴いたり
 
動画で楽しむことはあったのですが
 
それ以上にバレエを知ろうとか
 
他の演目観ようとか
 
ちょっと習ってみようとか
 
そこには至らないのが私の限界。
 
 
そして2014年
 
久しぶりにボレロ見たいなぁ
 
と、動画を見ようとした時
 
「シルヴィ・ギエム 引退」
 
の文字が!!
 
しかもサヨナラ公演を日本で!
 
悲しい・・でも
 
これは彼女の”ボレロ”が観られる最後の機会。
 
そう思っていたのですが
 
その後、自身の体の不調やら
 
お店の事で一杯いっぱいで
 
つい最近までこのことを忘れていました。
 
でもそれ以前に
 
絶対チケット入手困難だったろうし
 
しょうがない、諦めよう
 
とか言いつつチケットをチェックする私。
 
 
 
なんと
 
12月30日の今日
 
神奈川県民ホールにて”ツアー・ファイナル”!!
 
もちろんチケットは完売
 
でも
 
立見席を抽選販売している・・
 
ここ数日
 
何度ボタンを押そうとした事か。
 
「もう、2度と観ることが出来ないのだから
 
お店閉めて行ってしまえっ」
 
と、何度思ったことか・・・。
 
けれど
 
サイトにあった彼女のインタビュー記事
 
◆シルヴィ・ギエム インタビューより 一部抜粋
 
「全国公演では

私の愛する「ボレロ」も踊ります。
 
この作品を最後に踊る場所、
 
それは日本以外にあり得ません。
 
色々なことが始まった日本で、
 
「ボレロ」に、お客様に、舞台に、
 
沢山のことに"さよなら"をする
 
とても筋が通っているでしょう?
 
私はいつも、前を向いて進んできました。
 
知らなかったことを発見し、
 
リスクをとって新しいことに挑戦し、学び続けてきました。
 
だからこそ、
 
ダンサーとして最後の舞台までその姿勢を貫き、
 
私が尊敬する今を生きる振付家との新作に挑戦することにしたのです。
 
ライフ・イン・プログレス
 
私は後ろを振り返ることなく、前に進んでいきます。」
 
これを読んで
 
やっぱり行くのはよそう、
 
お店を開けようと思いました。
 
私の仕事をちゃんと全うしようと。
 
こんなちっぽけなお店でも
 
開けると決めたからには
 
例えお客さんが来なくたって
 
部屋を暖かくしてパンを焼こう。
 
 
そんな訳で
 
今日もいつものようにパンを焼き
 
コーヒーを淹れ
 
料理を作り
 
今ちょっと一息ついております。
 
 
が、しかし!
 
 
ボレロは
 
ラヴェルは
 
シルヴィ・ギエムは
 
私を見捨ててはいなかった!
 
なんと明日
 
 
これがホントのラストステージ
 
絶対に見なければっ
(別にテレ東の宣伝したい訳ではないのですよ)
 
ご興味ある方は見て損はありませんよ~
 
念の為
 
実家でも録画してもらおう
 
よしっ
 
明日も1日頑張れる!

明日

大晦日は一人営業なんで

お手柔らかにお願いします!
 
 
 
 


2015年12月29日火曜日

『ぜんざい再開~冬バージョン~』

さりげなく
 
ひっそりと再開しましたニシコのぜんざい。
 例年通り甘さ控えめです。
先ほど ⇓やっとメニュー&POPが出来ました。
 ワードで作ったのをどうやって貼っていいのか分からないので
 
とりあえずデジカメで撮ってから載せてみました。
 
ランチやパニーノセットを頼まれた方には割引きサービス
 
ほうじ茶以外の飲み物が良い方には
 
お得な”ぜんざい&ドリンク”セットもございます。
 
2月~3月まで提供予定ですので
 
良かったら一度お試しください。
 
 
そして
 
あんこを煮たという事は・・・
 『あずきミルク』出来ますね。
 
見た目が白いですが
 
小豆のつぶつぶも入っています。
 
簡単に言うと”ぜんざいのカプチーノ”という感じでしょうか?
(この表現で分かりますか?)

「ぜんざいも食べたいけどそんなには食べられない」

そんな方にもオススメ

程よくあんこの幸せに浸れます。
ということは
 
”あんこバターパニーノ”も作れてしまう。
 
これはメニューには載せていませんが
 
ぜんざいを提供している間は注文OKです。
 
”デザート&ドリンクセット”にも出来ます。

そして、
今年、ついにレギュラー入りを果たしました
 
”米麹のあまざけ”
 
”あまざけ&ぜんざい”という組み合わせもアリですが、
 
お腹いっぱいになりますので
 
その辺は皆さんのおなかの具合と相談を。
 
さぁ!
 
今年の冬も
 
あんこ三昧。
 
 
 

2015年12月25日金曜日

『4年前の』

4年前の12月 
当初の予定では、

お店のオープンを

年が明けてからと考えていたのです。

が、

思いのほか順調に工事が進み

「もう年内から始めちゃう?」

なんて気軽に

唐突に

プレオープンしたパニーノ屋。



12月25日という

クリスマスにどさくさに紛れて始めて

気付けばまるっと4年

本当に感謝しかございません。

本当に本当にありがとうございます。



ちょっと昔の私は

まさか東京で

まさかパニーノ屋をやるなんて

まったく考えてもいませんでした。

いつもそうだけど・・・。



しかし何事も

運とタイミングと

努力と忍耐力

そして ご縁

今ここにいるということは

なにかしら意味があるんだと

そう思って

これからも

精進して行きたいと思います。
 
 
予定は未定
  
偶然は必然


今年も残りわずか

日々を大事に

皆様に感謝を込めて。

 
 

年末年始スケジュールは⇒コチラ

2015年12月24日木曜日

『三河国のにんげんだもの』

 

『人の一生は 重荷を負うて遠き道を行くがごとし。

 

急ぐべからず。

 

 不自由を常と思えば不足なし。

 

 こころに望みおこらば困窮したる時をおもいだすべし。

 

堪忍は無事長久の基

 

 いかりは敵と思え。

 

勝つ事ばかり知りて 

 

負くること知らざれば害その身にいたる。

 

おのれを責めて人をせむるな。

 

及ばざるは過ぎたるよりまされり。』

 



三河国(みかわのくに)とは、

愛知県の中部・東部に位置する

西三河と東三河を指します。
 
 
 
 
この地方の有名人といったらこの方しかいません。

『徳川家康』

 
徳川家康は西三河地域の岡崎市にある

”岡崎城”にて産まれました。
 
幼名”竹千代”
 
徳川家は元々この地方を拠点とする”松平家” の家柄。

家康は松平家 第8代当主 松平広忠を父に持ち

嫡男「松平元康」として育ちました。

しかし時は戦国の世

彼は6歳の頃より 約13年もの間
 
今川家や織田家の人質として幼少期を過ごしています。
 
 
 
家康さん、
 
韓流ドラマも真っ青な壮絶人生
 
母親とは3歳で生き別れ、父親は家臣の謀反で24歳没。

人質にされたり、誘拐されたり
 
正室”築山殿”には裏切られて
 
濡れ衣だった嫡男”信康”まで自害へ追い込む事に

まさに波乱万丈
 
もう、あまりにも色々あり過ぎて

この時代の人達の精神状態がとても心配です。
 
 
1560年

「桶狭間の戦い」にて、
 
今川義元の戦死を受け独立し
 
織田信長と同盟を結び
 
名を”徳川家康”と改めます。
 
 
家康さんはここから長い長い時間をかけて
 
下剋上を実現させて行くわけですが、
 
織田信長・豊臣秀吉という三英傑の2人が

”天下統一”を目指していたのに対して

家康が”天下泰平”を望んだことも

きっと幼少期からの境遇があったからでしょう。


 なんて
 
今さらですが 

昔から歴史は大の苦手でした。
 
テストなんて捨ててましたし

大人になってようやく

歴史の面白さを知り始めたくらいなのです。
 
と言っても興味のあるところだけ
 
あとは司馬遼太郎さんとか、

レキシとか・・・。
 
そういうわけなので、
 
歴史好きのみなさん
 
あんまり突っ込まないよう

 どうか寛大な心で読んでください。
 
 
さて、
 
話は変わりますが、
 
私は23歳の時にイタリアへ渡りました。
 
と言っても約2年半ほど
 
初海外&初留学
 

「イタリア料理をやろうと思うならイタリアに行くべし。」

 
と言う当時のシェフの言葉を胸に
 
旅立つ前の約2年間
 
せっせと資金を貯めることになりました。
 
名古屋や岡崎のイタリアンで働きつつ、
 
早朝にパン屋で生地を捏ねたり、
 
時にはケーキ屋やファミレスや
 
年末のお歳暮の仕分けバイトやらなんやら、
 
とにかく体力と時間の許す限り 

掛け持ちしながらお金を貯めました。
 
家族や友人、職場の方等々 

本当にたくさんの人達に助けてもらいました。
 
 そうして
 
やっとたどり着いたイタリアの地。
 
そこで気づいたのは
 
「私は何にも知らないんだ。」

という事実。
 
 
もちろんイタリアという国や文化、言葉。
 
当然、料理だってまだまだ未熟。

何も出来ないからこそ

行こうと決めたのだから。
 
 
でも、

それ以前に
 
私は私を知らなさすぎる。
 
知らないという事

ようやく気付いた訳です。

シェフや先輩の顔色ばかり伺って

仕事をこなすことに必死になって

レシピ集めて安心して

オーダーを上手く回せるだけの自分に気づく
 
内面が 人格が というのはもとより、
 
自分の住む国、街、故郷について
 
日本の伝統文化、歴史について
 
日本の料理 家庭料理しかり
 
私はどれか一つでも知っていると言えるのだろうか?
 
そうして故郷を離れて初めて
 
自分の足元を見つめ直す。

まあ、

急にジタバタした所でどうしようもなく
 
少しずつ 少しずつ

進んでいくしかないのですが。
 
そして今現在、

あれから結構な歳月が経つけれども

 どれほど身になっているのかは甚だ疑問

まだまだ気付けていない事なんて山程ありますし。
 
 
それでも
 
こうしてランチで和食を作ることや
 
地元の食材を勉強したり
 
故郷や歴史に関することをより知ろうとしているのは
 
きっと そういう想いの表れの一つなんだと思ったりもします。

そんな訳で

故郷を知ろうとすると避けて通れないものがあります。

 

それが『徳川家康』。



松平発祥の地”豊田市”(旧・挙母市)で産まれ、
         (ころもし)

岡崎という地で育った私としては

色々と妄想してしまうのです。

村人その①として

ご先祖様の誰か一人くらい

三河武士として戦に参加したのか?とか

昔遊んだ挙母神社にも、

家康さん訪れたことがあったかなぁ?とか
 
「この村、全員参加だから。」

って言われて”三河一向一揆”に参加してたかもしれないなぁとか、

私のご先祖様が

一体いつから三河に住んでいたのかなんて分かりませんが

家康さんと同じ時代

同じ土地で生きていた時があるかと思うと

もうこれは

「ご先祖様グッジョブ!」と言いたくもなります。

そしてたくさんの人達が

この、平成という時代まで命を繋いでくれたのだから
(むしろこのことに感謝すべき)

とりあえず私は自分の生を全うしてやろうと思うのです。

平成の村人その①として。



そういえば、

お店を始めた頃は

”幸若舞” 敦盛の一説
 
「人間五十年、下天の内をくらぶれば~」

という言葉に

とても共感をしていたのですが、

この西小山で4年間を過ごしてみて、

冒頭の言葉である

「人の一生は、重荷を負うて遠き道を行くがごとし~」

という言葉の方が

今はすんなりと体に染み込んで来るのです。
 
これは、徳川家康の遺訓として有名なのですが、
 
ただ、偽物ではないかとも言われています。
 
だとしても
 
家康さんの人生や人柄にぴったりだと思うのです。

 村人の私が

東照大権現様を語るのは300年早いでしょうが、
 
まさに

宮沢賢治じゃありませんが

「そういうものに わたしはなりたい」

と思わずにはいられないのです。
 
 
 
実は今年、
 
徳川家康 没後400年目に当たります。
 
家康さんがもし
 
この400年後の世界を見たら
 
どう思うのでしょう。
 
 
家康さんが生涯掲げた旗印
 

『厭離穢土、欣求浄土』

 
そして天下泰平を望むのは
 
西小山にいる村人その①だけじゃないはず

と、思うのですが・・・。
 

 
 う~ん。

 
なんだか
 
ずい分取り留めもない文を書いてしまいました。

確実に

昨夜「三河物語」を読んだ影響を感じます・・
 
徳川家康に思いを馳せるクリスマス・イヴ



もう

オチがどこを探しても見つからない・・

収拾がつかないので仕事に戻ります。

結局何が書きたかったかというと

やっぱり今年も岡崎に帰れなかった

ただそれだけの事なんです。

これが噂のホームシック?
(イマサラ・・・?)

はい

大変失礼いたしました。


とにかく
 
ここまでお付き合いいただき

どうもありがとうございました。

それではどうぞ皆様
 
良いクリスマスをお過ごしください。

 BUON NATALE!!

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


2015年12月23日水曜日

『クリスマスの頼まれ事』

 
いよいよクリスマス
 毎年クリスマスになると
 
お菓子のご依頼をいただきます。
 
塾の生徒さん達へのプレゼント
 
一昨年はお米を使ったイタリアのチョコレート菓子
 
去年は”特製バナナケーキ”のミニカップ。
 
そして今年は
 
”アーモンドチョコレートケーキ”
 
70人分

チョコレート生地はホロホロと崩れる位の焼き加減 
 
中にアーモンドパウダーを加えて香ばしく
 
さらに上からローストアーモンドを散らして
 
食感を楽しめるように
 ちまちまと作業は進みます。
70個完成!
 
喜んでいただけたらいいなぁ。


2015年12月17日木曜日

『ジンクスを破りたい。』

 
もはや
 
トラウマになりつつあるこのジンクス

出来れば訪れて欲しくないジンクス

それは
 

『年末になると何かが壊れる』

 
というもの
 
 これまでは
 
その①エスプレッソマシーン
(これは2年連続)
 
その②配管が詰まってキッチンの排水が逆流
(ランチタイムの真っ最中に床水浸し)
 
その③食洗機が煙を吹く

などなど。

あと、開店早々というか

すでに製氷機が使い物にならなかったという

苦い経験も・・

居抜き物件の引き継ぎ什器の為

保証期間はすでに終了な子達ばかり
 
 
今年も12月に入り

いよいよ年末に突入という事で

毎日ビクビクしながら過ごしていましたが

やっぱり来てしまいました。
④冷蔵ショーケース

おととい突然不思議な音を立てて

息を引き取りました。

画像は冷蔵ショーケース跡地
(スタッフがきれいに掃除してくれました。)
 
速やかにリサイクル業者に引き取っていただきました。
 
新しい冷蔵庫は来週入荷予定
 
果たして今週末を乗り切れるのでしょうか?
 
すでに他の冷蔵庫はパンパンです!
 
 
 はぁ・・・
 
年末は好きだけど
 
毎年これだけは胃が痛くなります。

せめてもの救いは

早めの決断と

迅速な対応が身に着いて来たことでしょうか?

とにかく
 
 什器は今まで以上に大切に

来年はさらに

これまで以上に

優しく優しく扱おう。

そんな訳で
 
2016年の目標が決まりました。
 
 
 
 


2015年12月14日月曜日

『ガトーショコラ登場!』

「ペコリーノチーズケーキ」が終了致しましたので
 
気まぐれデザート新しくなりました!
 

『ガトーショコラ』

~自家製りんごジャム添え~

 
 
 《画像ボケていてすみません》
 
 ダークチョコレートをたっぷり使い
 
甘さ控えめ
 
しっとりと仕上げました。
 
とりあえず今年最後の気まぐれデザートになる予定です。

 
 
 
おまけ
 お店を始める前の試作パニーノ
 
業者の方に試食してもらう為に作ったもの
 
今と全然見た目が違います・・。
(こちらの方がイタリアっぽいかな)
 
オープン当初は皮も硬めのバリバリだったのですが
 
思いのほか
 
年配の方や離乳食組のちびっこまで
 
食べて頂く世代の幅が広く
 
どんどんと柔らかくなっていったのでした。


 
おばあちゃんに
 
「私、総入れ歯だけど食べられるわ」
 
なんて嬉しそうに言われたら
 
そりゃあ期待にお応えしなくては!
 
 
イタリアの文化を伝えたい
 
本場の味を知って欲しい
 
それはいつも思っているけれど
 
なにより
 
このお店は
 
西小山にあって
 
西小山の人達に食べていただく為のもの
 
そうでなければ
 
『nishico ニシコ』と
 
名づけた意味がありません

これがニシコのパニーノ

西小山にしかないパニーノ。
 
 
 
 
 
 
 


2015年12月10日木曜日

『バール・シチリアの夜』

月曜日の夜
 
あと小一時間程で日が変わるというのに
 
やって来てしまいました。
 
バール・シチリアに・・。 

そもそも
 
本当は映画を観に行こうと思い立って
 
お店の片付けも早々に
 
セーターとコートを掴んで
 
電車に飛び乗ったんですが
 
その日最後の上映はギリギリのところでアウト
 
入館できずにその場に立ち尽くす・・・。
 だって
 
今年一度も映画館に行けなかったんですよ。
 
そんなの悲し過ぎるじゃないですか

せっかく招待券もいただいていたし
 
そう思いませんか?
 
白い人よ・・・。
 このままイルミネーションだけ見て帰るのか・・
あれ?
 
前から赤色にも変わるようになりましたっけ?
 
これで黄色に変わったら信号ですね。
 
 
 
そんなどうでも良いことを考えていたら
 
思い出した訳です。
 
「バール・シチリア」の存在を!

これはもう行くしかないと
 
ただちに直行
 
お店は相変わらず素敵で
 
テラスにはクリスマスツリーが。
 
(前回のバール・シチリア⇒コチラ
 明日は定休日だし
 
ちょっと冒険してみようとアルコールメニュー。
 

カンパリのお湯割り&ババ

 
珍しく
 
大人なデザートセット
 
こういう組み合わせもアリですね。
 
ババはフランスでは”サヴァラン”と呼ばれていて
 
ブリオッシュタイプの生地に
 
ラム酒等の入ったシロップをたっぷり染み込ませたケーキです。
 
クリームと一緒だと食べやすく
 
アルコールが得意ではなくても
 
これなら大丈夫という方も多い一品。
 
ケーキは全てオーナー赤松さんの手作り。
 
この方の作るものは何を食べても美味しいです。

というか

あらゆる面で尊敬です。
 
 締めはやっぱり
 
”ラテ マッキャート”
 バリスタ成田さんの手さばき
 
見事です。
 丁寧に入れてくれたラテ マッキャートは
 
それはそれは優しい味がしました。
 バール・シチリアはこれだけじゃ終わらない。
 
なんと
 
パネトーネまで作っている!!
 ★画像バール・シチリアさんより

 
 ”パネトーネ”は
 
イタリアのクリスマスの時期に食べられる郷土菓子。
 
輸入物が多い中
 
日本で自家製を食べられるお店は
 
中々ないと思います。
(作るの結構大変。)
日本のいわゆる”クリスマスケーキ”は
 
不二家発って知ってました?
 
バレンタインしかり
 
日本の商売根性恐るべし
この日は残念なことに売り切れ。
 
気になる方はバール・シチリアのFBへ⇒コチラ

映画を見逃した事も忘れ
 
上機嫌でお店を後に
 
「あっ、TVでよく見る光景!」
 
なんて撮っていたら
 
後ろから
 
私の財布を持ったバリスタ成田さんが・・
 
わたし
 
お店でスマホやお財布を忘れるお客さんの気持ちが分かりました。
 
うっかり以外の何ものでもないことを。
 
この日2度目の失態
 
頭を冷やす為
 
西小山まで歩いて帰りました。
それでもちゃっかり
 
バール・シチリアで見繕った
 
シチリアの郷土パン達は忘れなかった人。
 
明日はのんびり仕込みしながら
 
バール・シチリアのパンでも食べよう。
 
 
 
 そして翌朝
お店に来ると

テーブルの上には映画のチケット・・・

 
 
とどめ刺されました。