先週の定休日
どうしても足りないものがあり
浅草は合羽橋”道具街”へ
その帰りにちょっとだけ上野へ寄り道
この近辺に勤務している友人の顔を久しぶりに見るために
駅を降りた右手には、スカイツリーの頭がひょっこり顔を覗かせている
海外からの観光客も多く、まさに
THE 東京 観光スポット
まるでおのぼりさん状態の私ですが
あながち間違ってはいないのです。
上野に来たのはいつ以来だったか・・・?
最近、西小山と武蔵小山から出ていないことに気づく・・・。
箱庭の様な下町からいきなりの大都会へ投げ出された気分
これは西洋美術館・・・
これは地獄門・・・
蒸気機関車・・・
野口先生・・・
上野色々多すぎ、人多すぎ
とにかく歩く歩く
あっ!
これは!
以前から気になっていた
興福寺中金堂再建記念特別展『運慶』
Unkei- IL GRANDE MASTER DI SCULTURA BUDDISTCA
デジタル版を読むと、9月26日の初日は
開場前から520人もの列が出来たらしく
平日にも関わらず入口には入場待ちの人で一杯です。
正面に「東京博物館」本館
その左奥に平成館があり
「運慶展」はそちらで11月ごろまで開催されています。
帰ったら仕込みと買い出しと雑務が待っているので急がねば・・なのですが
30分だけと心に決めてダッシュで中に
実は、会いたかった人がもう一人いるのです。
『聖観音菩薩立像』
(しょうかんのんぼさつりゅうぞう)
~中央~
HPよりお借りしました。
Titolo/ In Piedi "Shokannon Bosatsu"
(Ayavalokitesvara)
Artista/ Lavoro UNKEI e TANKEI
Data/ Periodo Kamakura,ca.1201
Proprietario/ Takisanji,Okazaki,AICHI
通称「頼朝観音」
運慶・湛慶の共作です。
この像は愛知県・岡崎市 ”瀧山寺”にあるもので
1201年頃、源頼朝のいとこである僧が
頼朝の菩提を弔うために等身大の像を依頼して作られたもの
口の辺りの内部には頼朝の歯と鬚が収められているらしく
Ⅹ線でもそれらしきものが確認されています。
駆け抜けるように展示物を観ましたが(あ~勿体ない)
その中でも、この聖観音菩薩さまが一番のべっぴんさんでした。
源氏と縁があるとか
ご先祖様でもなんでもないのですが
ここ何年もお墓参りに帰っていないので、そっと拝ませて頂きました。
しかし、この菩薩様
約816年前と、かなーり古いものなのですが
どうしてもと頼まれて今回の「運慶展」へ来られたみたいで
多分普段収められている「宝物殿」から出されるのは
これが最初で最後になるだろうと聞いています。
因みに
菩薩様の右側の「梵天立像」(ぼんてんりゅうぞう)
平成30年1月から開催される
神奈川県立・金沢文庫にて展示されるようです。
と、言うことはこちらもかなりレアな展示に。
この方たち
普段はかなり閑散とした田舎の宝物殿でひっそりと暮らしています。
私が通っていた常磐中学校の真隣りに瀧山寺と宝物殿があり
以前紹介した「鬼祭り」や奉仕活動・写生会
初詣や駅伝部の大会必勝祈願などなど
思い出深い場所です。
しかし宝物殿は子供にはどうにも敷居が高い気がして
社会人になってようやく拝むことが出来ました。
(しかもかなり気軽に入れて、贅沢な環境で観ることが出来ます。)
いつか、瀧山寺で再会できることを願って
もっとお店を頑張らねば。と気合を入れる。
帰りは「運慶展」の平成館から続く
本館を通って出口を目指す
こちらは無料
しかも一部は撮影可なので外国の観光客は嬉しそう
いつかまた来ることがあれば
今度はゆっくりとじっくりと鑑賞したいものです。