”皆さん”
”ファンデーションの原料が何か知っていますか?”
久々に我が故郷・愛知県三河地方のお話です。
先月、早朝のパンの仕込みの際に
珍しくテレビを流して(つけて)いたところ、冒頭のセリフを耳にしました。
日本各地にある「魅力あふれる産業」にスポットを当てた番組で
しかもその日は、私の故郷である愛知県・三河地方の山間部での取り組みでした。
これは・・・なにか野生の勘が働いたのかな?
ファンデーションの主原料は鉱物だったんですね
”セリサイト(絹雲母)”という物質
これを日本で唯一、しかも高品質で生産されているのが
愛知県・奥三河の東栄町だというのです。初耳!
実は日本の大手メーカーはもちろん、海外の有名ブランドに採用されているそうです。
番組では過疎高齢化が進む東栄町で奮闘する
一人の女性にスポットを当てていました。
神楽への興味から、東栄町に代々伝わる”花祭”に惹かれ
地域おこし協力隊に参加
その活動からセリサイトを産出している”三信鉱工”さんとタッグを組み
天然素材でのファンデーション作りを体験したり
その原料であるセリサイトの採れる手掘りの鉱山を見学出来る、ツアーなどを行う
ビューティーツーリズムnaoriを立ち上げています。
(サイトより)
東栄町の資源であるセリサイトや豊富な自然素材をヒントに
美に特化した活動を始めたというのは、思いつきそうでなかなか思いつかない事
まさに彼女ならではの素敵な発想だなと感じました。
そんな彼女の頑張りに、たくさんの人たちが惜しみなく協力している姿に心打たれ
つい、ブログに書きたくなってしまったという訳です。
次回、帰省の際にはかならず立ち寄りたい
そんな場所がまた一つ出来ました。
さて、
色々調べてみると東栄町には”naori”以外にも魅力あふれるものがたくさん
その代表的なものが
鎌倉時代から継承されているおまつり”花祭”
国の重要無形民俗文化財にも指定されている「花祭」は
悪霊を払い除け、神人和合、五穀豊穣、無病息災を祈る目的で行われます。
15か所ある開催地区それぞれに、そこに伝わる鬼の面があるのも特徴の一つ。
なんだか面白そうですね。
また、奥三河・東栄町に近い
長野県・天龍村や静岡県・佐久間町にも同じ系統の祭りがあるそうで
.調べれば調べるほど興味深い地域とお祭り・・・
そうそう!
「鬼」といえば、明日は節分
「鬼」にまつわる祭事は全国各地にありますよね。
”花祭”のある東栄町から数時間車で下ったところにある私の育った町”滝町”
ここにも無形民俗文化財に指定された伝統的なお祭りがあります。
”滝山寺”
こちらもやはり鎌倉時代から続いていて
源頼朝や徳川家光らに縁のある火祭り「鬼まつり」です。
クライマックスで、幾人もの人達が松明を掲げて本堂を駆け回る様は大迫力
最後に燃えて灰になりかけた松明の穂を拾って家に持ち帰ったのが
子供の頃の思い出でしょうか(何かご利益があったはず)
思い出といえばこの「滝山寺」の真隣りにあった中学校では
鬼の顔をかたどった土鈴を製作して
滝山寺の節分会と鬼まつりで販売する伝統があります。
(収益はユニセフに募金)
私も中学3年間作りましたね。懐かしい。
ちなみに今年の”鬼まつり”開催は来週末の2月11日(土)
当日は臨時バス等も出ていますので
興味のある方は一度行ってみてはいかがでしょう?
なんと言っても
「天下の奇祭」
ですから。