2016年1月31日日曜日

『イタリア米のプディング』

 
イタリア・エミリアロマーニャ州の郷土菓子
 
”TORTA DI RISO”
(トルタ・ディ・リーゾ)

直訳すると”お米のケーキ”
 
主材料はお米

今回はイタリア米「カルナローリ」を使いました。
 日本のお米よりも大きくて

その分水分をたっぷり吸いこむのでリゾットにも最適です。
左「あきたこまち」 右「カルナローリ」 
 これを牛乳で煮込みまして

レーズンやオレンジピール、アーモンド

更に卵を加えてオーブンで焼きます。

ケーキと言っても味・食感は”プディング”に近いです。
 現地ではひし形にカットされて出てきます。
 甘さ控えめ お米のモチモチ感

なんとも不思議なケーキ
これだけではあまりにも素朴で

地味目なので

提供時はちょっとアレンジします。

いつもの事ですが、

今まで作っていた”トルタ・ディ・リーゾ”のレシピを

またもやどこかに失くしてしまい

 今回は本棚から⇓この本をひっぱり出して来て
 ”トルタ・ディ・リーゾ”ではなく
ペッレグリーノ・アルトゥージさんVer.のレシピを参考に
(1891年にイタリア料理を体系的にまとめた本を出したとってもすごい方)

以前の記憶を頼りに作りました。

「お米をケーキに!?」

と思われるかもしれませんが

それを言ったら日本にも

お萩やらお餅やらありますし

あんまり怯えずに

気軽な気持ちで食べてみてください。

2月前半までの予定です。
 


2016年1月30日土曜日

『なんでもないこと』

 
疲れが溜まって来ているのか
 
何だかわからないけれど
 
定期的に素人並みのポカをします。
今日はいつも以上に親子連れが多くて
 
その中に
 
”ハニービスケット大好き”な女の子がいまして
 
いつも食後に
 
恥ずかしそうに
 
「ハニービスケット下さい。」と言って
 
それはそれは美味しそうに食べてくれます。
 
いつも食べてくれるお礼にと
 
”双子ハニービスケット”をプレゼントしたところ
 
それはそれは喜んでくれました。
 
まあ
 
疲れなんて飛んじゃいますよね。
 
 


2016年1月29日金曜日

『豚の角煮とロールキャベツ』

今夜
 
雪は降るのか?降らないのか?
 
とにかく日中は寒かったですよね。
 
そんな今日のランチは
 「豚の角煮~赤ワイン仕立て」
 
赤ワインで10時間くらい煮込んで作った
 
和洋折衷な人気メニュー
 
角煮と言って置きながら
 
食べやすいようにスライスしちゃってますけど。
 
で、明日の為にせッせと仕込むものは、
 久しぶりの「ロールキャベツ」
 なんかすっかり忘れていて
 
今年初めてのロールキャベツになっちゃいました。
 
1月ぎりぎりに滑り込みセーフ
 そんなことをやっていたらまかないを作る時間を逃がし
 
久しぶりに生ハムのパニーノを作って食べました。
 
改めて食べてみると
 
軽い感じでサクっと食べられてしまうのに
 
結構腹持ちが良いという事に気が付きました。
 
たまには食べてみるものですね。
 
毎朝ニシコパンの焼き上がりの耳の部分を
 
つまみ食いばかりしてたので
 
つい食べている気でいました。
 
 
 
そうそう
 
気まぐれデザートの”かぼちゃプリン”が
 
本日を持って終了となりました。
 
明日に間に合えば
 
こちらも久しぶりにイタリアの郷土菓子を出そうかと
さてさて
 
上手く焼けたかな?


2016年1月28日木曜日

『岡崎クオリティなフリーペーパー』

 

『1番ディープな岡崎本 リバ!』

 というフリーペーパーが
 
地元の愛知県岡崎市にあることを知ったのは約3年前
 
きっかけは⇓この”オカザえもん”
 お店のスタッフに
 
「店長の地元に、子供が怯えて泣いてしまうゆるキャラがいますよ。」
 
と教えてもらったのが始まりです。
 
調べると非公式なのに「岡崎アート広報大臣」だったり、
 
「ご当地キャラ総選挙2013」で全国2位とか
 
バツ1子持ち設定とか
 
関連グッズを「市のPRに活用してほしい」と、
 
市内の業者に限って「著作権料」は要らないとか言って
 
フナッシー並みにしっかりした人(?)だったりとか。
 
ちょっと帰らない間にいつのまにこんな事に!?
 
なんて思っていたら

もう1体のゆるキャラ

”オカザえもん”を一方的にライバル視している
 
”味噌崎 城”なるキャラを発見
 
それが「リバ!」と言う
 
フリーペーパーのキャラクターだと知ったのは
 
2013年の夏頃でした。 
 しかもテーマ曲まである・・・⇒ 爆音動画にてご注意を。 

ゆるキャラなのに毒舌、鬼畜・・。
 
さらにはこのフリーペーパーの創刊はなんと1980年!
 
俄然読んでみたい!!
 
そんなこんなで発行元の「株式会社リバーシブル」 さんに
 
「リバ!毎月送ってもらえませんか!」
 
と書いた手紙を切手と一緒にいきなり送り
(本当に大変失礼いたしました・・・。)
 
親切なことに、現在に至るまで
 
毎月西小山まで送っていただいている次第です。
(店内で閲覧出来ます。)
 
「リバ!」はフリーペーパーとは思えないほどの
 
内容の充実度で
 
毎月楽しみにしている常連さんもいらっしゃるくらい読み応えアリ
 
サブカルなテイストの中にも
 
岡崎愛を感じる内容は
 
東京生まれ&育ちのスタッフにも好評です。
 
今回は、
 
ほんの一部ですがちょっとご紹介
 
先に謝っておきます。画像盛りだくさんです。
 
まずは特集から抜粋
↑ 2014年に結成した御神輿を作る職人さん達の特集や

 ↑ 近隣のテーマパークをゆるキャラ味噌崎君たちが案内したり
 
↑ 地元のジャズイベントを紹介したり
 
↑ オーダーグローブ専門の会社を立ち上げた地元の方を取り上げていたり
 
↑なんとフィギュアに漆を塗ってしまう元仏壇職人の現漆職人のお兄さんの話とか
(しかも漆ウルトラマンは”円谷プロダクション”のイベントにも出品!)
 
↑ 私では到底足を踏み入れることの出来ないディープ過ぎるライブハウスの特集とか・・・

 現役プロレスラー・カフェ・バーテン・説教に”いきものがかり”を唄うお坊さん(?)達
 
 
↑ 今月号は女系4世代のスナックを。
 
どれも話のテンポが良くて読みやすい、面白いのです。
 
↑ 自腹&プライベートで空き家を活用しようと取り組む公務員さんの話もあり
 
編集者の方々の取材力に脱帽です。
 ついにはなんと、みうらじゅんさんのTOKYO MXの番組に登場
 
などなど、とてもフリーペーパーとは思えない活動域
 
そして
 定期連載も充実
 
岡崎出身の役者さんや金魚屋さん、映画館のマネージャーさんなど
 
次々と知らない世界が展開されていきます。
納棺師さんの連載
 
「死の現場から」
 
いつも泣きそうになってしまいます。
 岡崎のいろんな歴史が分かる「岡崎ぶらぶら散歩」
 
只今、徳川家康のおじいちゃんのお話真っただ中!
しかも市長さんまで連載持ってらっしゃる・・
 
ゆるい題名ですが、割と真面目なお話の部分もありました。
 
 
 とまあ、ほんの一部ですが
 
八丁味噌並みに濃い内容ではないかと思っています。
 
ここに登場する方たちの話を読んでいると
 
「私も頑張らねば!!」と、
 
たくさん勇気をいただきます。
 
でもですよ
 
きっと岡崎だけじゃないと思うんです。
 
素敵な企画やイベントがあったり
 
未来を明るくして下さる方がいる事って。
 
凄いなーと思うのは
 
色んな場所に散らばっているそれらを見つけて
 
拾い集めて
 
ピカピカに磨いて「リバ!」の中に詰め込んでくれるからこそ
 
より輝いて見えるし
 
西小山にいる私でも
 
その輝きを知ることが出来るというか
 
とにかく有難いです。
 
ハイ。
 
あと、
 
ちょいちょい細かいところにも遊び心があって
 
やっぱり隅から隅まで目を通してしまうのです。
 
⇓ 
こんな感じで、
↑ 私の気持ちを代弁。
 
 
 
「なんか最近楽しいことナイナー」と思っているそこのアナタ!
 
良かったらニシコで「リバ!」を読んでみてください。 
 
なんだか訳のわからないパワーがもらえます!
それから、

「リバ!」のFBや味噌崎城君のFBとかあるようなので

良かったら覗いてみてください。
 (広告欄も割とフリーダム)
 


2016年1月23日土曜日

『改めて、”ココカラ”さんのお話』

 
以前ご紹介した茨城野菜の直売所”ココカラ”さん
(前回の記事⇒ コチラ
 
(ココカラさんの情報⇒茨城地域復興事業
 

場所はにこま通りにある”中央百貨店”内にあります。
 今年に入ってからは
 
土曜日のみの週一営業になっています。
 
再び移動販売に集中されるそうで
(代官山朝市など出店中です。)

春以降
 
一部のスペースを残し
 
現在の場所からは出られてしまいます。
 
で、
 
店舗はなくなってしまいますが、
 
「週一でいいから販売して」
 
というお客様の声多数な為
 
移動販売で軒先を借りられるスペースを探しているそうです。
 
私も
 
「良かったらニシコの店舗前で!」
 
と立候補したのですが、
 
猫の額ほどのスペースではさすがに難しいと言われてしまい・・
 
”朝市”みたいな感じで面白いと思ったんですけど
 
よく考えたら車も通る商店街の通り
 
まあ、無理ですよね。
 
因みにこんな感じで探していらっしゃいます。
 
 
◇軽自動車2台分くらいのスペース
(車庫でもOK)
◇土曜日の午前中、2時間~半日くらい
(曜日は絶対というわけでもなさそうです。)
◇1回につき1,500円の予算でお願いしたいそうです。
 
ご興味ある方はお手数ですが
 
ニシコまでお問合せください。
(03-6315-0710)
 
もしくは直接ココカラさんに尋ねてもOKです。
 
どうぞ
 
宜しくお願いします。
ココカラさんのトマト達が
 
いつまでも食べられますように!
 
 
 
 
 

2016年1月22日金曜日

『明日の日替わりスープは、』

昨日は大寒
 
通りすがりの
 
Tシャツ短パン
 
素足にサンダルの
 
自転車に乗ったおじさんに絶句する私
 明日はどうやら雪が降るそうで
特に 西日本はかなりの寒波だと
 
朝のお天気おねえさんの言葉に恐れおののく
 東京はどれくらい寒いのでしょうか?
 暖冬だと不安がり
 
寒波が来れば落ち込み
 ちょっとくらい前向き発言しないと
 
ますます寒さで縮こまってしまいそう
明日のスープは”ごぼうのポタージュ”
 
たっぷり作りましたので
 
飲んで体を温めましょう!
 
あ、違った
 
食べて体を温めましょう!!
 
前向き発言思いつきませんでした!!!
 
 
 


2016年1月21日木曜日

『仮装と言ったらカーニバル。』


”仮装”と言えば

ここ最近は”ハロウィン”の印象が強いでしょうが、

私の中ではやっぱり”カーニバル”です。
 
"イタリア・ヴェネツィア"のカーニバル

世界3大カーニバルの 一つで

カーニバルの期間のヴェネツィアには

約300万人もの人々が訪れます。

2016年は1月23日~2月9日まで

いよいよ今週末から始まります。

 もともとは「謝肉祭」と言って

カトリックなどで「四旬節」という断食・節制の時期の前に
                              (しじゅんせつ)
 
羽目をはずして騒ごうというものです。

一時期は衰退していた事もあったようですが

現在は国が力を入れて

”仮装コンテスト”などお祭り的要素満載で行われています。

2014年のカーニバルの動画です。⇒コチラ

イタリア政府観光局 / ヴェネツィアカーニバルHP

仮装など、参加は自由です。
 
観光客だって大丈夫
 
仮面を着けたら人種・身分一切関係ありません。
(しかし本格的に仮装すると超高額!)
カフェの店内では
 
まるでタイムスリップしたかの様な光景
 
ただ、イタリア全土がこんな感じかと言われたら違います。
ヴェネツィアからローカル電車で約1時間

”BASSANO DEL GRAPPA” (バッサーノ・デル・グラッパ)

グラッパ(蒸留酒)・陶器・ホワイトアスパラガスの産地

画像は街のシンボル”ヴェッキオ橋”
 
私が初めて暮らした街です。
小さな、可愛らしい街。
 
ここでのカーニバルはこんな感じ
 
ローカル感に満ち溢れています。


どちらかというと仮装は子供中心で
 
スパイダーマンとかゾロとか
 
ヒーローものが多かったです。
 
あと寒いからなのか、動物の着ぐるみとか

 
私の下宿&研修先だったホテル
 
”ホテル ベルヴェデーレ”
 
日本でもそうでしたが
 
ここでの担当も粉もの《パン・パスタ・ドルチェ》でした。
初めての場所と言うのは
 
やっぱり記憶に強く残るもので
 
ここでの体験、感情、匂い、河の風の冷たさまで
 
今でも時折フッと蘇ることがあります。
 
彼らにとって
 
意思疎通もまともに出来ない私はきっと
 
”お荷物”以外の何者でもなかったのだろうけど
 
「ベルヴェデーレ」に居た数か月間
 
この地域ならではの料理やお菓子
 
ブロード(出汁)やトマトソースなど等
 
短い期間にも関わらず触れられたものは
 
今、私の料理の土台になっています。
 
シェフ”アレックス”の料理は
 
優しい味でとても好きでした。
 
カーニバルの郷土菓子を教えてくれたのも彼でした。

 カーニバルのお菓子①”CROSTOLI”(クロストリ)

 甘いパスタ生地を薄く延ばして揚げたもの。
 
この地域では生地にグラッパを加えていました。
 
上に粉糖をかけますが、甘さは上品
 
パリパリと、ホロホロと口の中で消えて行くので
 
食べだしたら止まらないのです。
 
イタリアだけでなく
 
フランスにも似たお菓子があります。

カーニバルのお菓子②”FRITTELLE”(フリッテッレ)


ドライフルーツの入った小ぶりのドーナッツと言った感じ
 
味に深みがあってとっても美味です。
 
この

”クロストリ”と”フリッテッレ”
 
どちらもイタリア各地で作られているのですが、
 
名前が違ったり
 
レシピや形が微妙に変わったりと
 
それぞれの地域性が垣間見れます。
 
当時このお菓子を仕込みながら
 
あまりの素朴&シンプルさと
 
その見た目からは想像がつかない美味しさにドハマリし、
 
休み時間には近所のお菓子屋さんへ通ったこともありました。
 
いつかニシコでもメニューに加えたいお菓子筆頭です。

 
そういえば
 
プレオープンの期間だけ

「フリッテッレ」を「満月ドーナッツ」と称し
(お察しの通り、”まんげつ濃厚卵”を使っているから”満月”)
 
提供しておりました。
 
結構好評だったのですが、
 
他のメニューの仕込みがおろそかになってしまい断念・・・。
 
幻のメニューとなってしまいました。
 
「いつか復活しますから。」と言って早4年

ふがいない私をお許しください。

メニューに載せることが出来た時には、

是非一度試していただきたいです。


とまあ色々書きましたが、

「仮装と言ったらカーニバル」

と言うよりも

「仮装よりもクロストリとフリッテッレ食べたい!」な、

食意地の張っているだけの

店主なのでした。